メルコインを解説。はじめての人でも使いやすい

メルコインは、フリマアプリ「メルカリ」の子会社である株式会社メルコインが運営する、仮想通貨(暗号資産)の売買サービスです。2021年4月に設立され、2022年6月には暗号資産交換業者として金融庁に登録されました。
メルカリアプリ内で「ビットコインを買う」などのメニューを通じて手軽に仮想通貨を購入でき、スマホだけで完結するシンプルな導入体験が特徴です。
サービス開始は2023年3月で、わずか数ヶ月で50万人を突破。その後、さらに利用者は拡大し、2024年末時点では300万人に達しています。
取り扱い通貨・通貨拡張の流れ
現在、メルコインで購入できる通貨は以下の3種類です:
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
ビットコインはサービス開始当初から、イーサリアムは2024年5月、リップルは2025年4月に追加されました。
今後は提携によって追加通貨の対応も期待されており、2026年上半期にはCoincheckとの提携により約35種類の暗号資産へのアクセスが可能となる予定です。
メルコインのメリット
1. 売上金やポイントで暗号資産を購入できる
メルカリで得た売上金・メルカリポイント・メルペイ残高をそのまま使って仮想通貨が買えるため、現金を用意せずに投資体験が可能です。有効期限のあるメルカリポイントの活用にもぴったりです。
2. 1円から購入できる気軽さ
最低購入額は1円から。初心者でも少額から始めやすく、投資のハードルが低い設計です。
3. シンプル・直感的な操作
購入はアプリ内で完結。購入額を日本円で入力でき、仮想通貨量ではなく日本円ベースでわかりやすいのも嬉しいポイント。
4. スプレッドが狭くコスト控えめ
購入時のスプレッド(買値と売値の差)は約1%と、国内販売所の中でも非常に低く、コスト負担が少ないのが魅力です。
5. 幅広いユーザーに支持される親しみやすさ
利用者の約8割が仮想通貨未経験者という実績を誇り、若年層からも幅広い世代に利用されているサービスです。
メルコインのデメリット
● 対応銘柄が少ない
現時点ではBTC・ETH・XRPの3種類のみ。多様な仮想通貨で分散投資したい人には物足りなさがあります。
● 外部ウォレットに送金できない制限
購入した仮想通貨は外部ウォレットや他の取引所へ送金できません。資産を自分で管理したい場合は不便です。
● 取扱サービスが限定的
レバレッジ取引、ステーキング、レンディング、つみたてなどの高度な金融サービスは今のところ未対応です
メルコインはどんな人におすすめ?
- メルカリを日常的に使っていて、売上金やポイントをそのまま有効活用したい人
- 仮想通貨取引が初めてで、少額から気軽に始めたい人
- スマホアプリだけで完結する&操作がわかりやすいサービスを求める人
- 投資コストを抑えて、シンプルに始めたい人
- 多くの専門知識なしに仮想通貨に触れてみたい人
メリット・デメリット表まとめ
区分 | メリット | デメリット |
---|---|---|
使いやすさ | メルカリアプリだけで完結、1円から購入可、初心者に優しい操作 | 多機能・高度な取引には非対応 |
資金の種類 | 売上金・ポイント・メルペイ残高で購入可能 | 資金の自由な振替・送金不可 |
コスト | スプレッド約1%、低コスト | 対応銘柄が少ない |
メリット享受の敷居 | メルカリ利用者なら即利用可能、未経験者が多く利用しやすい | 仮想通貨経験者には物足りない可能性 |
今後の展望:Coincheckとの提携による銘柄拡充へ
2025年8月、メルコインは国内大手取引所「Coincheck」と業務提携を発表しました。これにより、2026年上半期にはCoincheckの口座開設や35種類以上の暗号資産取引がメルカリアプリ内から可能になる見通しで、ユーザー利便性が大きく向上することが期待されています。
まとめ:メルコインは「仮想通貨デビュー」に最適!
メルコインは、仮想通貨が初めての人にとって非常にスタートしやすい環境を提供しており、メルカリと連携した資金利用や、操作の手軽さ・低コストが魅力です。対応銘柄が少ない、送金できないなどの制約はありますが、それも街場で気軽に体験するには大きな障害とはならないでしょう。
とにかく簡単に、無理なく仮想通貨に触れてみたい方にぴったりのサービスです。メルカリアプリをお持ちの方は、ぜひ1円から気軽にチャレンジしてみてください!