【派遣体験談】大量募集の某倉庫。評判最悪の現場は怒号が常に飛び交う
こんにちは!
今回は仕事体験談エピソードは「評判最悪の大量募集倉庫での派遣体験談」です。
自分が派遣生活の中で経験した現場の中では、いくつか「最悪だな」「2度と行かない」と決めた現場があります。
今回体験談として紹介する現場は、某倉庫。ここは複数の派遣会社から大量の派遣社員を募集している現場でネットで社名を検索すると「今まで行った中で一番ない」「給料のピンハネは当たり前」などと悪い評判ばかりの現場です。
ここで感じたのは、まさに奴隷という言葉が相応しく、常に怒号が飛び交う最悪な現場でした。
見た目は普通
この某倉庫は、巨大な団地倉庫の中の1つです。現場を見た感じは至って普通、派遣で紹介される現場の中では綺麗な部類に入ります。(巨大な団地倉庫なのでキレイなのは当たり前なのだが)
自分の中で見た目が綺麗な現場=当たり現場という認識があったため、この団地倉庫に到着した段階では「よかった、当たりの現場で」と考えていました。
受付でおかしいと感じる
この某倉庫は団地倉庫の中の1つなので、広い団地倉庫の中から探し出さなければいけません。始めてくる所なので、警備員に某倉庫の場所を聞き、派遣会社の指示通り受付を済ませに行く。
そして、受付場所に行くと「ん?」と思ったのが、人の多さだった。とにかく人が多く受付を済ませるのにも行列ができている。とにかく派遣の現場としては、人が多すぎる。これが一番初めに抱いた某倉庫のおかしいところだった。
休憩室は異様な雰囲気
仕事が始まるまである程度時間があったので、社員にどうすればいいか聞くと「時間まで休憩室に居て」とのことなので、休憩室に向かうことに。
受付は1階で、休憩室は3階なため階段で休憩室に向かうことに。そして、休憩室に入ると凄かったのが人の多さだ。(受付で行列が出来ていたので当たり前だが)
1部屋に50~60人の派遣社員が居り、いる人も様々だ。高校生や大学生もいれば、20歳前後のフリーターもいる、更にはパートに来ているのだろう主婦もいるし、派遣で生活をしていると思われる年配の白髪だらけのおじさんも何人かいた。
その休憩室の光景は”異様”の一言、さらに休憩室でタバコを吸っている人もいて煙くさかった。自分はこの中にはいられないと思い、休憩室からすぐにでて、集合場所付近で時間をつぶすことにした。
まるでカイジのよう
集合場所に行くと、その日某倉庫で働く50~60人の派遣社員が全員集まっていた。5社近くの派遣会社から派遣されていたらしく、某倉庫の社員に「〇〇社さんはこちらに集まって!」と言われ、派遣社員がどんどん整列していく。
そして名前を呼ばれたら返事をし出欠を確認する、その光景は様々な年代の男女が入り交かう学校のようだ。そして、確認が終わった派遣会社からエレベーターに乗り込むのだが、この光景がカイジのようだったことを今でも覚えている。
カイジの鉄骨渡りで債務者が集まり、ゼッケンを渡されエレベーターに乗り込むがその時のシーンとこの光景がダブった。もしかしたら、このような光景は現代の奴隷船にある光景なのかもしれない。
仕事内容はシンプル
どの派遣先でもそうだが、この某倉庫も仕事は単純なものだった。靴に値付けをする作業で、それをひたすらやってほしいとのことだ。(この値付け作業は某倉庫で当たりに入るらしい)
値付け作業はしたことがなかったので、未経験者何人かと説明を聞いていると、別作業を行っているグループのほうで何やら怒号が聞こえる。
どうやら指示通りに動かない派遣社員に対して社員が怒っているようだ。この某倉庫は評判が悪く基本的には未経験者が仕事に来るので、指示通りに動けないのも無理がない。未経験者に対し、怒れば更に来る人が少なくなるなのになぜ怒るのだろうか不思議でしょうがなかった。
それに対して、自分の値付け作業のグループを担当する社員は優しそうで怒ることもなく基本的には丁寧に教えてくれた。(運がよかった)
作業環境は地獄
仕事内容は値付けなので簡単だが、作業環境が地獄だった。夏場だったのでとりあえず暑い。基本倉庫には冷房がないので、夏場はどの倉庫でも暑いのが当たり前で汗だくで作業することも多い。
けれど大体の現場では、その暑さの中で作業する派遣社員に配慮して、送風機を用意してくれたりもするし、中には夏場だけ風通しのいい場所に移動して作業を行ったりする。
ここは、そのような配慮は一切なく送風機がない中での作業だった。送風機がないので着ているTシャツがびっしょりになりながらでの作業だった。
自分は値付け作業なのでまだよかったが、怒号が飛び交っていた現場ではひたすら重い段ボールを運んでいたので、より地獄だったに違いないだろう。
給料は普通だった
この某倉庫、ネットで検索すると「給料が何円か少ない」「ピンハネされている」と載っていたが、自分が貰った給料は普通だった。
おそらく派遣会社経由で給料を貰っているからだと思われる。(自分が所属していた派遣会社はまともらしい)
この現場から帰る際、別の派遣会社の派遣社員は列をつくり派遣会社の社員から封筒に入った給料を受け取っているのを見た。学生もいたが中には、30代後半ぐらいの人の姿や年配のおじさんもいた。
その光景を見ると色々な想いが自分の中には駆け巡る。この現場に行ったのは一度きりだが貴重な人生経験になったと思う。この某倉庫にお世話にならないように、きちんとした人生を歩まなければならない、そう決心させてくれる現場だった。