【派遣体験談】某倉庫での精神耐久シール貼り
世界的人気の某巨大スーパー、某家具屋がある街での派遣の仕事。
会社から指定された場所に行くと、The物流倉庫と呼ぶべき巨大な施設がそこにあった。
巨大倉庫の端っこにある小さなドアを開けて2階に進み受付へ….
受付へ行くと名簿に記入をして欲しいとのことなので名簿に記入。名簿を見るとこの日の仕事は10人近くで一緒にするらしい。仕事開始まで時間があるので、先に仕事場へ行くことにする。
仕事場に行くと見知らぬ人がたくさん。軽く会釈をし勤務開始まで待つことに。
巨大物流倉庫とのことで、以前体験した地獄のような経験が頭をよぎっていた。
仕事内容はシール貼り
仕事内容は派遣でありがちなシール貼り。
長机の上に商品を置き、そこにバーコードのシールを貼っていく仕事らしい。
8時間もシールを貼りを続けていくのか…と嫌な気持ちにどんどんなっていた。本来ならひたすらシールを貼るらしいが、人数がいることもあり役割交代しながら行うらしい。
シールを貼る人と机に商品を置く人と商品を段ボールに入れる人に分かれて仕事を開始した。
とても簡単な仕事なのだが、商品の量がすごい。
机の周辺に商品が積まれたパレットがあるのだが、その数は数えきれないほど….
果たして終わるのだろうか、開始そうそう小さな絶望が目の前にあった。
開始1時間で絶望が
役割分担は交代制で行うことになった。最初自分はシール貼りを担当することに。
シール貼りは非常に簡単で、貼る向きを気にすればいいだけなのでほんとに楽だ。
ただ、いかんせん商品ごとに形が違うためベストポジションを見つけるのが難しい。そして、商品は次から次へと机に置かれるので休む暇もない。
加えて単純作業にありがちな時間がなかなか進まないという状況。
開始から1時間。精神的にキツくなるだろうと思ったがそれは予想よりも早く来た。
人気のゲーミングPC
ちらっと見ると、マウスやキーボードやスピーカーとPC関連の商品を扱っているようだ。さらによく見ると、人気のゲーミング用品ではないか。家電屋でよく見かけるし自分も買おうと思っていたが、この作業の苦痛を考えると、見るだけで嫌な感情が湧いてきそうだ。
自分は仕事で取り扱った商品を見るとマイナスな感情になってしまう時がある。
みなさんも同じような経験があるのではないだろうか。
暑い時期の倉庫
この仕事をした時期は7月頃、もう夏の時期だ。
巨大な倉庫なので当然エアコンはない、太陽の熱気や湿気が建物内にこもるため汗だくな状態での作業だ。タオルで汗を拭き、水分補給も適度に行いながらの作業だ。唯一の救いは、扇風機があったこと。
扇風機は首振りなのだが、風が自分に当たる瞬間は至福の時。体力の回復にもなるのでなんとか作業を続けることができた。
役割交代。商品を運ぶことに
時間が経ったのでシール貼りから商品運びに役割を交代。2時間ほどシールを貼り続けていたので、この交代は素直に助かった。
商品運びもしんどいなと思っていたのだが、意外と楽。
商品も軽い物ばかりなので運びやすい、それに身体を動かすのが何よりもいい。
立ち仕事あるあるだが、ずっと立っていると足や腰が痛くなってくる。単純作業に加えて、この痛みがあるのが嫌なところである。
痛くなり始めてきたタイミングで身体を動かすのは本当にいいリフレッシュで、この役割交代のおかげで先ほどの絶望感も無くなっていった。
仕事は管理者次第ということ
いくつかの現場を経験した身として言えるのが、仕事のキツさは管理者次第であるということ。管理者が派遣の気持ちをわからない人物だと本当につらい。
逆に管理者が派遣の気持ちをわかる人であれば、仕事内容がキツくても本当に仕事がしやすいものだ。
この現場の管理者は後者の派遣の気持ちがわかる人だった。倉庫内の暑さを考慮して、休憩の時間帯にはアイスや冷たい飲み物の差し入れをくれた。
また作業の一部も手伝ってくれて、辛くなっている人に対しては休ませてくれる人だった。こういう現場は仕事が辛かったとしても、何度も通いたいという気持ちにさせてくれる。
後日
仕事は精神的にキツい面もあるが、シール貼りと商品運びの役割交代制や管理者の良さもあり、この現場には何度かお世話になった。
今でも家電屋やECサイトでこの仕事で取り扱った商品を見ることがあるが、珍しく嫌な気持ちにならない。ここでの仕事は自分の中でもいい思い出になっている。派遣の仕事は本当に管理者次第だなと思わせてくれた現場だった。